噛み合わせも、歯を守るための重要な要素
歯を失う原因は、虫歯や歯周病だけではありません。自律神経の乱れによって歯ぎしりや食いしばりをするようになると、歯を支えている顎の骨が溶けてしまうことがあります。また、歯が摩耗して知覚過敏を引き起こすこともあります。歯を長く守るために、当院では噛み合わせのチェックと治療にも力を入れています。
噛み合わせのズレが全身のバランスにも影響
肩こりなど、不定愁訴でお悩みの方は、歯の噛み合わせに原因があるかも知れません。歯並びが悪いと顔の筋肉の使い方が左右対称でなくなるため、顔の見た目が左右対称でなくなってしまいます。さらに、その歪みがある状態でバランスを取ろうとして、肩が下がったり腰が曲がったりして、全身のバランスが崩れていってしまいます。歯の治療をして被せ物を入れてから身体のどこかに不調が出てきたという方は、その被せ物が合っていない可能性が高いでしょう。早めに当院へご相談ください。
噛み合わせのズレが原因で起こる様々な症状
●肩こり、腰痛、偏頭痛、あごの病気の原因になることもあります
咬み合わせの悪さは、顔や首の筋肉、骨のバランスが崩れるので、肩こり・腰痛・偏頭痛や顎関節症などの顎の病気の原因になることがあります。
●睡眠を妨げることがあります
寝ているときに呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」は、国内でも200万人もの患者様がいます。日本人は多くが歯並びの悪さなど下あごが小さいのが原因です。
●上手に噛むことがでず、胃や腸に負担をかけてしまいます
食べ物が噛みづらいため、胃や腸に負担がかかり、消化吸収や栄養摂取の面から見ても問題があります。
また噛む回数が減り、しっかりと噛みきれないことが原因で胃腸へ負担をかけてしまうこともあります。
●口元に自信が持てない方もいらっしゃいます
歯並びが悪いのが気になり、自然な笑顔ができず消極的になったり、内向的になる方もいます。
●発音が悪くなることもあります
かみ合わせの状態により、発音が悪くなったりするので人と話すのが嫌になったり外国語の発音がしにくい、サ行・タ行が発音しづらくなることがあります。
●知能や運動能力にも影響します
かみ合わせが悪く食べ物が上手く噛めないと、噛む回数が減り、知能や運動機能の成長に影響が出る場合もあります。
●虫歯や歯周病になりやすくなります
隙間があったりデコボコしていると、食べ物がかかったり汚れがたまりやすく虫歯や歯周病になりやすいです。
●外傷(ケガ)をしやすくなります
歯が前に出ている場合、前歯をぶつけ折れたり割れたりしやすくなります。
●口の中が乾きます
歯が前に出ていると口が閉じにくいため、ドライマウスの原因になります。
体癖を治しましょう!
頬杖をつく、足を組むなど、普段何気なく行っている身体の癖のことを「体癖」と言います。これらの動きを毎日積み重ねていくと身体のバランスが崩れたり噛み合わせが悪くなったりしてしまうことがありますので、意識して改善するようにしましょう。
マウスガードによる歯ぎしりの治療
睡眠中は、驚くほど大きな力で歯をかみしめていることがあり、歯がすり減ったり顎関節症になったりする原因となります。当院では、歯ぎしりのある患者さん向けにマウスガードをお作りしていますので、家族から歯ぎしりを注意された方や、顎関節症の症状がある方は、お早めにご相談にいらしてください。歯がすり減った状態のままにしておくと、さらに噛み合わせのバランスが悪くなってしまいます。
顎関節症の治療
顎関節症の症状が軽い場合には、鎮痛剤の処方などで様子をみますが、症状がひどく顎全体に問題がある時には「スプリント」という器具を使用して対応します。
スプリントという器具を使用することで、正しい位置に顎を戻し、筋肉がリラックス状態になり症状を和らげ睡眠の質も上げる効果があります。
また、当院に完備しているレーザーを使用し、顎関節症の治療も行います。